パリでこんなの、食べてます。

2015年末からパリ暮らし。パリで食べるのはフランス料理だけじゃない、あの国この国の味を求めて彷徨う、日々是、パリめしへの道。

ヘルシー!ボリューミー!美味い!のファラフェル「L'AS DU FALLAFEL」

どういう理由かは知らないけれど、パリにはファラフェルのお店がたくさんある。特にマレ地区、移民が多いから? f:id:kanakanamm:20180907032158j:plain ファラフェルとはひよこ豆(そら豆も使うらしい)をすりつぶしたものを揚げたコロッケで、好き嫌いは分かれるけれど、私は大好き。美味しいお店のものは外はカラっと、中はしっとり。以前、レバノンへ行った時に食べたら衝撃の美味しさだった、さすが中東、本場。(ちなみにファラフェルはイスラエル料理)

先日、日本から友人が初めてパリへ遊びに来た。彼女はパリ初訪問。フレンチを食べたり、ガレットを食べたり。「何かほかに名物はあるかなー?」と考えたら、ああファラフェルももはや名物だわと思い、向かったのはファラフェル激戦区の中の大人気店、 「L'AS DU FALLAFEL」 f:id:kanakanamm:20180907032049j:plain この日も早めのランチタイムにも関わらず、既に行列が。4人くらいのグループが多く、「2人」と伝えたら、番号を書いた紙を渡されたものの、10分くらいで先に案内してもらえた。

周りのテーブルを見ると、ほぼ全員がピタパンにファラフェルや野菜などが入ったものをがぶり。ファラフェル といえばピタパンサンド。 f:id:kanakanamm:20180907032136j:plain 以前、近くの他店で食べたことがあって、一見ヘルシーに見えるので「足りるのか?」と思うのだけれど、実はすんごいボリューミーなので、確実に腹いっぱいになるというシロモノ。

まずビールがやって来て、諸々スタンバイOK。 f:id:kanakanamm:20180907032055j:plain お店のスタッフは若い男性が多く、店内が混んでいることもあってとにかくキビキビしているのが◎。そうそう、観光地はこうでないと店が回らないしね。

こちら、私ピタパンサンド。お肉などは入っていないベジタリアンタイプ。とはいえ、野菜もファラフェルも、もーりもり。 f:id:kanakanamm:20180907032053j:plain これは大胆に、まずは具材めがけてかぶりつく、でももちろん、ナイフで食べやすく切ってもOK。人気店だけあって確かに美味しい。ファラフェルも次々揚げているらしく、アツアツ。かかっているのはフレンチドレッシングっぽいソースで、これがまた、淡白なファラフェルや野菜に合う。

こちら、友人Sのスペシャルサンド。ファラフェルに肉も入った、もりもりもーりなやつ。 f:id:kanakanamm:20180907032314j:plain BBQっぽいソースが食欲をそそり、かぶりついたとたんに「美味しい!」とS。ただ、これだけあふれ出んばかりに具材が入っていると、体育会出身の私たちも、どうやって食べたら正解なのか分からなくなってきて、だんだん「貪り食う」という言葉がぴったりな様相になってきたのはご愛敬。

このお店、店頭に面してテイクアウトの窓口もあるので、外で食べている人もいっぱい。涼しくなって来たので、食欲の秋全開のビジュアルで外で食べるのもあり。

「L'AS DU FALLAFEL」(ラス・デュ・ファラフェル) 34 rue des Rosiers

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パリでボブンに恋をした「Paris Hanoi」

歴史的なベースがあり、パリにはベトナム料理店がとても多い。マルシェでもベトナミーズのテイクアウトが人気で、私もこちらに来てから食べる機会が俄然、増えた。サンドイッチ「バインミー」が評判の店のお店もあちこちにあるし、フォーが美味しいお店もあるし、フランスの生活に溶け込んでいるなあと思う。(ただ私はパクチーが苦手なので可能な限り「ノーコリアンダー」でお願いする)

パリに来てすぐの頃、当時ドイツ在住だった友人夫婦がパリへ遊びに来て「すごく美味しいベトナム料理店があるよ」と教えてくれたのが「Paris Hanoi」。 ベタな名前だなーと思いながら、でもまだいろんな情報がなかったのでありがたく、すぐに行ってみたら本当に美味しかった。以来、しょっちゅう行っている。そしてかなりの有名店でいつも混んでいる。 そこですっかりハマったのが「Bo-Bun(ボブン)」。カンボジアでも食べられているメニューで、細い米粉麺にたっぷりの具材がのっていて、まぜてまぜて食べるのだけれど、これが本当にうまい。甘辛く煮た牛肉とその煮汁、甘酸っぱいタレが麺に絡んで、わさっとのった野菜でなんかヘルシーな気分にもなれたり。ここはフォーもおいしいのに、ついつい、毎回ボブンを頼んでしまう。何人か友人を連れて行ったらやはりみんなボブンにハマってたので、日本人好みの味なんだと思う。米粉麺だし。

私がこの店が好きだ、と在パリのフードジャーナリストの方に話したら、もっとオススメがあると教えてくれた店があるので、早く行ってみなくてはと気になる今日この頃…

「Paris Hanoi」 74 rue de Charonne,75011 Paris

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追記→北京ダック、屋台めし風「STREET BANGKOK」

ストリートフードの定義はよく分からないけれど、屋台めしというくくりでもOKらしい。パリのストリートフードといえば、バゲットサンド? でもみんなバゲットそのものをちぎってかじって歩いているから、バゲットそのものがストリートフード?

「STREET BANGKOK」はパリに2~3店舗あって、友人と行ったのはシャトレとサン=ドニの間くらいにある店舗。 パリには珍しく、ムシムシしていた日。先についたN嬢はすでにビールをぐびぐび。ここの名物は北京ダックだそう。 皮目こんがり、身はしっとりのダック。それがジャスミン米と青菜の上に、どーん!と乗っかっているお弁当スタイル。 確かにストリートフードな様相。私たちが食べたサイズはM、いやSだったかな。もっと大きなサイズもあり。

私は脂身が苦手で、豚の角煮くらいとろとろになっているとか、ダックの一番外の皮くらいパリパリになっていれば大丈夫なのだけれど、白いぶよぶよした部分は可能な限り避けたいジャンル。こんなに大人になっても、どうしても食べられないものの1つ。 なので、白い部分は外して食べる。でも十分美味しい!パリパリの皮としっとりの身、しょうゆっぽいタレ、こういうときにはジャスミン米のような、ぱさぱさっとしたご飯が合う。もちろん、ビールにもすんごく合う。これなら持ち帰りもありだなー。

この時はまだ7月だったので日がすごーく長く、外もがんがんに明るいまま2軒目も余裕。 だからテラス席は満席、店内はガラガラ。

このカフェバー、旧い喫茶店の雰囲気を醸し出していて、日本の順喫茶を思わせる感じもすごーく良いのだけれど… しかも、ビール(私はモヒート)を頼んだらオマケのお通しがイモフライっていう、これもなんだかとっても美味しくて、途中でアツアツのイモの皿が追加されるという素晴らしいサービスぶりなのだけれど…

小さいネズミさんがしゅるしゅるっと床に登場して あ! お! と友と小声を上げて見ていたら、しゅるしゅるっと隙間へ。

「見た?」「見た」と私たち。お店のおにーさんはそんな私たちと、間違いなくネズミの存在も確認したはずだけれど、そのあたりは華麗にスルー。ここはパリ、ネズミの王国といっても過言ではない。そんなことでいちいち騒いでいたら、商売なんて出来ない…とは思うけれど。 なんて話していたら、再び同じ場所にしゅるしゅるっ!同じ場所へ消えて行った。 うーん…でも長居しやすい雰囲気がすごくよかったので、また行くかも。いやでも冬になったら、ますます店内への登場率が高くなるかもしれない。でもここはパリ、そんなことを気にしていては…

9/3 追記 週末に、カモンアジアめし!のT君をご案内。彼は北京ダックめしLサイズを。私はカレーソースなるバージョンを。 写真が妙に赤くなってしまったけれど、もっと黄色、つまりカレー色。ココナツミルクが香る辛いやつ、めっちゃうまいタイ風カレー。 北京ダック丸ごと投入されていたのがなかなか斬新。 T君大満足でご満悦。「事務所の近くに欲しいなー」だそうな。確かに。

「STREET BANGKOK」

112 Rue Saint-Denis, 75002 Paris

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お得すぎる肉ランチ「Biondi」

スマホに外食の写真がたまる一方…そしてまたこうやって、まとめてガーっと上げるんだなー、まあいいか個人のブログだし。 記憶力低迷中の私には自分の「パリごはんMAP」が必要なのだけれど、UPしていかないと自分が使えない。がんばれ自分。

以前、お得で人気のランチを食べに行ったのにも関わらず、グランドメニューを頼んでしまったアルゼンチン料理「Biondi」。 先日、たまたま近くに用事があったので、一緒にいた友人を誘い「今度こそランチメニューを!」と決意して行ってみた。

12時半くらいだったので混む前、むしろ空いている時間帯。予約なしでも大丈夫。 今回は迷わずランチメニューを。前菜とメインは2つから選べるタイプ。 メインは肉にするので、前菜はサーモン。普通に美味しい、そしてボリュームがすごい。 既にこの時点でフランス人も「お得」という理由が見えてくる感じ。

メインは牛、ではなく豚さん。 豚の頬肉、皮はもう見た目通りパリパリに、お肉自体はしっとり柔らかく。マッシュしたポテトとソースに絡めて美味しくいただく。友人も絶賛しながらもぐもぐ。豚肉を選んだ理由は「頬肉おいしそう」と「疲れているからビタミンB」。結果的に大正解。

ちなみにサラダはわさっと盛られた葉っぱをシェア。 美味しかったねー、ではお会計を…とお店の人にいったら「あら、デザートがあるじゃないの」と。そうそう、デザート! イチゴのソースがかかったパンナコッタみたいなやつ。アルゼンチン料理のお店のオマケのデザートだしな、と思っていた以上に美味しかった。 そしてこれでお会計が、たしか13.5ユーロ。「前菜+メイン+デザート」のパリプライスを思うと、かなり安い。そして美味い。

いつも思うけど、近所にあったらなーという感じ。 このお店、かの人気セレクトショップ「メルシー」の近くにあるからか、日本人も結構来るそうな。

「Biondi」 118 rue Amelot, 75011 Paris

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雰囲気も味も、また行きたくなるビストロ@「Will」

引越し準備に追われた5月。ちょっと落ち着いたので、7月以降の来客に向けて、新しいビストロやレストランに行かねば!と鼻息も荒い私。

先日、私のグルメ師匠Cさんを誘い、下見を兼ねてのランチへ。「この中で行ったことがないお店ありますか?」と彼女に連絡すると、12区の「Will」がまだ未開拓とのこと。ここは3月にオープンしたばかりのお店で、友人がフランス人家族と一緒に行ったら「みんな大満足だった」と言っていて気になっていたお店。Cさんも何度か行く機会を逃していて「行ってみたい」ということで、いざ。

以前、ここはウィリアムさんがやっていた「Will」というお店だったと、近所に住む人の談。名前もそのまま、日本人シェフとパティシエの奥さまが引き継いだらしい。

店内写真を撮りそびれたのだけれど、日本ならオシャレなカフェの風情。そして、日本語で質問できるのがありがたいなー、ほんとありがたい。使わなくて良いなら、英語もフランス語も放棄したい私、ダメ子と言われても構わない。

昼でもやっぱりワインだよねってことで白を。メニューに豚足のコロッケを見つけ、2人で「大好き!」と意見が一致して2つオーダー。 f:id:kanakanamm:20180614000853j:plain コロッケなのに、見た目が繊細で美しい。中はクリーミーでとろとろ。ぱくっとひと口でいくのはもったいないので、丁寧にいただく。

私が頼んだ前菜。このグリーン、まるで抹茶の様だけど抹茶ではなく、なんとかっていう葉っぱだったけど名前を失念(というか、いつも名前や素材を簡単に忘れる私)。 f:id:kanakanamm:20180614000844j:plain ふわっとしたキクイモ、口の中でとろり。そしてこんなに濃いグリーンなのに、強い風味などはせず、逆に見た目のインパクトよりも、やさしい「野菜の甘い味」がしたことに衝撃。ソースはパンにつけても、おいしい。

こちら、メインは鶏肉でフォアグラを巻き巻きしたもの。 f:id:kanakanamm:20180614000840j:plain このソース、バルサミコが効いているのか、日本人にはちょっとおしょう油の風味を感じてとても美味。やわらかいキャベツとあわせて、とろけるようなフォアグラに、柔らかいお肉の質感。これも、ガブリといきたい気持ちをおさえて、ソースと野菜と絡めながらいただく。カンパーニュとの相性も抜群。

ワインを2杯のんで、すっかりくつろいじゃった私たち。「ゆっくりしていってくださいねー」という言葉に、どっぷりと甘えてゆっくりとデザートへ。 f:id:kanakanamm:20180614000849j:plain 2人ともミルフィーユをチョイス。、その場でかけてくれる仕上げのイチゴソースに、ひたすらテンション上昇↑↑ こういうプレゼン、パリパリの生地、酸味も効いたイチゴソース、間違いないおいしさ。

お料理は本格的なフレンチ、でも堅苦しい雰囲気がないうえ、日本人ならではのきめ細やかさを感じる味わい。フランスで、ここ数年の日本人シェフの目覚ましい活躍は本当だなとこちらのお店でも実感。そして、この話をしたことでT君も興味津々につき、この週末も行っちゃう予定。

「Will」 75 Rue Crozatier, 75012 Paris

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シーフードを好きな食べ方で「Mobilis in Mobili」

相変わらず貝が好きで、牡蠣が好きで、海老も好き。T君は海鮮は大好きだけれど「貝と牡蠣と甲殻類にそこまで愛情はない」んだそうで、私もせっかくなら貝類と甲殻類に愛情たっぷりな人と食べに行きたい。で、貝仲間の友人N登場。 ちなみに彼女のパートナーは「貝類と甲殻類は無理すれば食べられる」というくらい、それらに愛情はないらしい。

本当はNが行ってみたいお店があったのだけれど、事前に定休日と分かっていたので別のお店を探すことに。で、以前から前を通っていて気になっていたここに決定。 レアルの近くの「Mobilis in Mobili」。見た目も店内もオシャレなシーフードのお店。この日は天気が悪かったからか空いていたけれど、いつもはテラス席も結構な賑わい。

メニューはこんな感じ。 牡蠣や貝類の盛り合わせもあるし、サイドメニューもいろいろ。え、これ生でいけるの?という貝もあったりして。ロブスターの存在感が目立っているメニューは、ロブスターサンド。最近流行ってんなーロブスターサンド。

素材と調理方法が選べるメニューも。 ほーお!これはいいね!テンション上がるねー!どうしようかー!やっぱりこのテのものは、好みが共通していないとね。でも一応「この貝は生で食べても大丈夫ってことですよね?」とスタッフに確認。「えーとえーと」と悩むスタッフ。残念ながら若いスタッフ、貝についての知識なし。まあ大丈夫でしょう。

まず登場したのが、貝の盛り合わせ(生)。 来た途端、びゅーーーん↑↑とテンションが上がる私たち。 牡蠣は3種類。どれも実、味ともにしっかりしていて、予想以上に美味しい。お供はやっぱり白ワイン、デキャンタで。うれしい、おいしい、幸せ。

生でいけるんですか?と訊いたマテ貝。Nが最初にナイフを入れたら、ナイフに貝殻が食いついてきた、ということは鮮度ぴっちぴち、つまり生きてるー! 「やばい、生きてるー!」とNがナイフを持ち上げたら、貝も持ちあがる…「貝の頸動脈的なところってどこだろう?!」とN。そんなものわかるわけがない、でもこれを食べるには一気にいかないと。で、私が有無を言わさず、サクッと貝の隙間をナイフで開けて、ぱくっと。それを見て、Nもサクっといって「うまい」と納得。このくらいの鮮度じゃないと、美味しくないのかも。で、それを食べながら「白魚の踊り食いってあったよね?」と。韓国でも、なにか踊り食いみたいなのがあったような。

で、箸休めにときどきバゲット。 家では日本式のごはんだけど、こういうものを食べるときは、圧倒的にバゲットが美味しい。なぜだろう?やっぱりこれが食文化ってやつなのかな。

手前がホタテ、こちらは塩コショーの仕立てで。海老はココナツカレーソースで。 海老とカレーソースってテッパンの美味しさ。ソースにバゲットをつけて食べても良し。ホタテはデセールも凝っていて良い感じ。ここにポテトのフリットをつけて、全体のバランス◎。

で、今回。まずNのグルメアプリのポイントが貯まって10€引き、さらにアプリから予約して30%引き。 お会計を見たら、びっくり1人15€。パリでは破格。 貝の盛り合わせ、海老、ホタテ、ポテトのフリット、ワインをデキャンタで… クーポンってすごいと再認。 お店はオシャレだし、美味しいし、元の値段もパリにしては安いと思うし、これはアリ。1点気になることといえば、アルバイトと思しきスタッフがたどたどしすぎること。どう見てもまだ食べている最中のものを、さげていいですか?とかいってくるし。スタッフの対応が…と書いてあった利用者の評価はこれのことだったのかしら。ま、それ以外はよかった。

「Mobilis in Mobili」 94 rue saint denis 75001 Paris

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トルコスープの専門店「Mardin Corba salonu」

その昔、吉祥寺の古本屋さんで、漫画家・高橋由佳利さんのエッセイ「トルコで私も考えた」を見つけて以来、ずっと愛読していることはもちろん、「いつかトルコへ行ってみたい」と思い続けているワタクシ。

パリに住むことになったとき、やったートルコ近いじゃん!と思ったのに、今情勢が良くないということで、なかなか行くタイミングがない…まあ、パリも情勢はいいわけじゃないけれども。

「トルコで私も考えた」は、外国生活をする私にとって「水曜どうでしょう」(DVD)と同じくらい、自分を奮起させるためのマストアイテム。というか、長年読み続けていたので、トルコ語やトルコ料理やら、フランスよりよほど関心を持っていたから、パリでトルコのスープが飲めるお店があると知った時には心が躍りまくった。

そのお店「Mardin Corba salonu」はストラスブール・サン・ドニの駅近く、サンドニ門の近く。 トルコではお酒を飲んだ後、シメにスープを飲むと聞いていたので、ここはひとつ、お酒を飲んでからここへ寄って、スープを飲んでから帰ろう!と、以前友人とこの界隈で一杯飲んでから向かったら、思っていたより閉店時間が早く(というか、どうやらその日が早かっただけらしい、パリあるある)、「持ち帰りならいいよ」とお店の人に言われたのだけれど、いやいやそういうことじゃなくてね…と出直すことにしてのリベンジスープ。

店内にはイスとテーブルがちょっと並んでいて、長居する感じではなく、さくっと食べてさっさと出て行くスタイル、スープだから。カウンターだけのラーメン屋のイメージ。 f:id:kanakanamm:20180516063448j:plain キッチンが見えていて、大きなお鍋いっぱいにスープが煮えている。何にしようかなー、食べたことないけれど名前は読めるし、どういうスープか分かるのは「トルコで」を長年愛読しているタマモノ。

友人は「ひよこ豆のスープ」 f:id:kanakanamm:20180516063440j:plain 豆のとろりと、時にどろりとした舌触り。まさにやさしい味わいそのもの。添えてあるレモンを絞ると、ぐっと味が締まるのだから不思議。

私は以前から興味があった「ヨーグルトのスープ」 f:id:kanakanamm:20180516063452j:plain ホルモン系のスープと迷って、なんとなくこちらをチョイス。そしてこれ、温かいor冷たいを選べて「じゃ、温かいのを」と頼んだら、友人がびっくりしていた。すくうと底の方に、豆とお米。味はさっぱりしているけれど、ほのかーにコクがあるのは、なにか香辛料が?いや、ヨーグルトだから?友人がひと口食べて「食べたことがあるような、、昔、、」とつぶやいていた。なんとなく懐かしい味、ともいえるようなクセになる不思議な味。 ここにもレモンを絞ると、これまた美味しい。テーブルには唐辛子の粉とか、ニンニク入りのオイルとか、塩コショウも置いてあるので、自分でカスタマイズOK。

これがテーブルの真ん中に山盛りになっていて、わさっと手づかみて自分の席へ持って行く女子発見。 f:id:kanakanamm:20180516063444j:plain 青唐辛子。おお!本に出ていた!これをかじりながらスープを飲んだりするらしい。パンもカゴにどんっと出てきた。青唐辛子はどう考えても辛いので、いくら辛いのが平気な私も、今回は遠慮しておく。深夜のヨーグルトスープ、ここに生の青唐辛子が加わったら、鋼鉄と言われる私の胃もどうなるかは予測不能だし。

パンが付いてくるので、ランチでも全然OK。そして本場で食べたことはないけれど、きっと本場の味わいに違いない(根拠なし)。もともとスープ好きな私、他のスープ制覇に、心燃える!!

「Mardin Corba Salonu」 19 rue du faubourg Saint-Denis 75010 Paris

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