パリでこんなの、食べてます。

2015年末からパリ暮らし。パリで食べるのはフランス料理だけじゃない、あの国この国の味を求めて彷徨う、日々是、パリめしへの道。

すべてがスペシャルな「L'Espadon」@Ritz Paris

気づいたら一か月半も放置していた、こっちのブログ。あっちのブログは日々更新していたのだけれど、こっちがおろそかになっていた、ヤバい、マズい。その間にも黙々と、私はパリで食べていたわけで。写真がたまっていっている…というわけで8月中に更新をかけることにした。

7月の半ばは、結婚記念日。2010年6月にソウルの駐在生活が始まったので、そこから5回はソウルで祝ったんだった。我が家の結婚生活の歴史は7年以上だけど。

2015年の本帰国中は貴重な東京での祝い。ああ、ついに日本で祝えるー!と、2人ともすごいテンション、鼻息も荒かった。でも、その頃にはパリ行きが決定していたので「ザ・ニッポンの食」を求めてすき焼きを食べに行ったんだったわ…懐かしい。(その頃の、ほぼ東京食ブログ状態の「23区の女」はコチラ→

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とにかくそんなこんなで、今年。休暇が全然取れないほど忙しい夫、T君。年に1度の結婚記念日くらい贅沢してもいいじゃないかいいじゃないか、と私たちの足元でいいじゃないか運動が起きたので(たぶん気のせい)、贅を極めることにした。

オフショルダーのドレスとか着た淑女がいたりするレストラン、だってそこはRitz Parisの「L'Espadon」

なんといっても空間がすごい。リニューアル前を知らないけれど、とりあえず「お気軽にどうぞ」感はない。少なくとも、ディナーにはそれはないと思う。 もちろん、祝いなのでシャンパンで乾杯。その後はソムリエおすすめのワインなど。こういうときは男子にエスコートしていただくのが女子たるもの、だからT君におまかせ…っていうか、私はよくわからない。だからニコニコ、食べて飲んでニコニコ。できる、それなら私にもできる。

そして私に詳細は語れないので、写真の「画力」に頼る。まず前菜。 こんなに素敵で美味しいひと口サイズ、食べたことない。目でも楽しむという意味をかみしめつつ、いただく。

とにかくいちいち、手が込んでいる。 あっつあつの焼きたてパンを切り分けてくれるところ。わざわざありがとう、と心の中でメルシー連発。 焼きたてなのを差っ引いても美味しすぎるパン。これでお腹が膨れてしまったら、一生後悔してしまう、でも食べる手が止まらない。

これ、シェフ(きっとパン担当)が釜から取り出したまんま登場したので 普通にびっくりした。だってあんな長いものにあっちっちなパンをのせて、奥から登場するんだから。私なら絶対につるっと落とす。

そしてもうここからは「画力」のみでお届け。まず先に、満足できないお皿は一つもなかった、と書いておく。そして、私は食材に「カニ」と「アボカド」を選んだので、「カニ」と「アボカド」を使ったものが並ぶ。途中からワインが回ってきたのでピントが合っていないかもしれないけれど、それが臨場感というもの。 最後の完全にピンボケなのは、サクランボまんまを使ったデザートで、美しすぎて飾っておきたいほど。当然、とびきり美味しかったのだけど、この頃には満腹の頂から、さらにつま先立ちくらいお腹いっぱいで、このときほど胃を拡張させたい…と思ったことはなかった。

そう、ボリュームがものすごいことを実感。本当のフルコースってこんななんだきっと。そしてスタッフの身のこなしがハンパない。滞りなくすべてが超スムーズに進むよう、例えばデザートに3人がかりでスタッフがやって来て、流れるようにお皿をさげたりサーブしたりしていく。

かつてシャネルがリッツのスイートルームで暮らしていたとき、彼女はここで食事をしたりしていたのかしら。いや、多忙を極めたシャネルだから、きっと部屋でゆっくり食事したかもな、っていうか、そこまでシャネルに精通していないけど、今でも「シャネルルーム」と呼ばれるスイートと、カンボン通りの出入り口から目の前にシャネル本店があることに、歴史を感じずにはいられない。

いつか本帰国するときに、またここで祝えたらいいなあ…

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