パリでこんなの、食べてます。

2015年末からパリ暮らし。パリで食べるのはフランス料理だけじゃない、あの国この国の味を求めて彷徨う、日々是、パリめしへの道。

いつものマルシェの食材、いつものワインの、意識高い系。

こちらのブログ、ずっと止まっていたので、だいぶ前の写真が入れたままだった…

パリ生活のブログにも書いていたけれど、6月に料理家・平山由香先生の「お味噌汁ワークショップ」があって、私はレポート記事執筆以外に企画、コーディネート 、アシスタントも担当。先生とお仕事をして10年、まさかアシさんをやることになるとは…そして私に料理家のアシさんは無理だと実感(そりゃそうだ)。先生の連載を担当しているときからうっすら気づいていたのだけど、料理が好きなだけではアシスタントはつとまらない。気が利くとか、ここは出てここは引くとか、センスとか、おおらかな心とか、とにかくいろんなものが、それもさりげなく備わっていないと助手はできない…と私なりの分析。

私の仕事はリサーチして取材して原稿を書くことだと思って来たけれど、フリーになって海外に住むといろんなことがある。人生、何があるか分からない…でも、このトシになっても新しいことを任せていただけることに感謝しよう、そうしよう。

みなさんのおかげで、ワークショップ(以下、WS)自体は成功&ご好評をいただき、ほっとひと安心(この様子はもうすぐNHKのテキストにあがる予定)。先生はウチに滞在したので、食に関してもとても濃厚な1週間を過ごせてありがたかった。まずは、その滞在中のひとコマ。

WSで使う食材の調達は、身近なスーパーなども利用したけれど、やはり旬の素材と手軽さを併せ持つマルシェがメイン。媒体掲載のために早朝から通訳Cさん&カメラマンMさんと。 f:id:kanakanamm:20170902233708j:plain ここはトマト専門店。以前行った時には子供たち(兄弟)がお店を手伝っていて、とっても微笑ましかった。この日は平日だったので学校だったのかも。お店の人に「どこの国から?中国?」と訊かれて「日本です」と答えたら態度が急変。「日本人だったのか!それは失礼した!」私から見ていても特に失礼な態度をされた感じはしなかったけれど、彼らの意識を垣間見る、うーん、嬉しいような、微妙なような…

私は取材兼荷物持ち担当なので、できるだけ写り込まないように背後に回るか、カメラマン氏の傍に控えて、合間に記録用ショットを撮る。この日は35度くらいまで気温があがり、朝から強い陽射しで汗だく。 食材(素材)について、先生から次々出てくる細かい質問は、食が専門ではなくても興味深い。特に、通訳をお願いしたCさんはフードジャーナリストなので、パリ食に関して相当造詣が深く、今回の通訳にぴったりだった。取材の合間、カフェで休憩中にパティスリーやレストランの情報交換。もちろん私は質問&聴くのみ、でも食べることはとても好きなので、見の乗り出し方だけはいっちょまえ、スミマセン。

買って来たものをいったん、並べる。 WSで使う食材、冷蔵庫へ入れておくもの、水に入れておくものなど、大まかに分類。

この日は午後から仕込みがあったので、マルシェで買って来たものでランチ。先生が手早く仕上げてくれた一皿。手早い、素早いのひと言。そして盛り付けって大事よねーと、心の中で叫んでみる。 イチヂク、スライスしてもらったジャンボンブラン、旬だったアメリカンチェリー、ミニトマト、ミントの束から2~3枚をあしらいに。近所のパン屋のバゲット。ブッラータには先生持参のスペシャルなオリーブオイルと、うちで使っているカマルグの塩をかけていただく。

このキラキラ輝くような、素敵なプレートはいったい…?手が込んでいるわけではないのに、このご馳走感とオシャレ感ってどういうこと? なんかもう、日々の自分の行いというか、ライフスタイルそのものを見直さなければならないような気がした…

さて、こちらはご近所友Nちゃんちのバルコニーにて。私たちはよく「家飲み」をするので、それをバルコニーでやってみるとこんなふうになる。 めざせオシャレ感、近づこう意識高い系、をこの夏の合言葉にしていたにもかかわらず、安いドラフトビールと美味しいタパスを求めて西へ東へ走る私たち。Nちゃん、イケてる感を上げるためにテーブルにあしらったグリーンがローズマリーだったことを反省していた。いいのいいの、グリーンならなんでも、と私。

このときにNちゃんが作ってくれたカクテル「ロゼパン」がすごく美味しかった上に、色も綺麗で盛り上がる。 ワインのロゼと、パンプルムス(グレープフルーツ)ジュースを1:1で。簡単なのに美味しいという最高の1杯。柑橘系はやはり夏には欠かせない。ちなみにこのロゼパンを教えてあげた在サンフランシスコの友人は、ハマってしまい、この夏、毎晩飲んでいたそうな。 一緒に写っている焦げパンみたいなものは、パリのスーパーに箱入りでよく売っているミニトースト。この時のトーストはとっても美味しかったのだけど、どこのものか忘れてしまったので、同じスーパーへまた買いに行ってみよう。

キッチン付きのホテルやアパルトマンに滞在する旅行者って、こういうふうに、フランスならではのものを買ってきて、ちょっとだけ手を入れて食事するのが楽しいんだそうで、確かに、暮らしていても、たまにはいいかもって思った。明後日の我が家での家飲み(with Nちゃん)では、新たなカクテルを作る予定。現在、LINEでカクテル用シロップの情報交換、大いに盛り上がり中。しかしメインディッシュは冷やし中華なのだけど…。

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