パリでこんなの、食べてます。

2015年末からパリ暮らし。パリで食べるのはフランス料理だけじゃない、あの国この国の味を求めて彷徨う、日々是、パリめしへの道。

ひと皿ずつのこだわりが楽しいフレンチタパス「Le Grand Bain」

中華食べたりワインバーで飲んだり豆腐買ったり…と、何かと「Belleville」あたりへ行くことが多い。初めてBellevilleへ行ったのは、2年弱くらい前だったか。フランス語の学期終わりの打ち上げランチでタイ料理。

まだパリのエリアがよくわかっていない頃で「13区の中華街とはまた違う雰囲気」だの「危ない感じ」だの「駅を降りたら一直線で目的地へ向かう」だの、周りのマダムの話では相当なデンジャラスゾーンとのこと。で、行ってみたら、シャッターにはNYのダウンタウンを思わせる(言い過ぎ?)落書き満載だし、駅周辺にはアジア人の貫禄あるお姉さん方が、だいぶ大胆なミニスカート姿で無言の客引きしていたり、多国籍無法地帯感満載だったのだけれど、特に何もスリルを感じなかった私。多分、なんとなくソウルの一部のエリアを思い出させるものがあったからだと思う。まあ、治安がいい感じとは決して言えないけど、いろんな人が住んでいるからこんなもんでしょう。

この日は友人N嬢が行ってみたかったというタパスのお店へ。まだオープン時間前だったので、駅の近くにある安いカフェバーでビールを1杯。ちなみにこの界隈にパイント3ユーロのお店があって、今のところそれがパリの最安値生ビール(私たち調べ)。

近年、パリの若者の、いわゆる「クラシカルなフランス風」ではなく「いまどき」のカフェやバーのオープンラッシュらしく、「Le Grand Bain」はそんな感じ。 f:id:kanakanamm:20180125054339j:plain 真ん中にカウンター。その周りにテーブルが並んでいてお店は狭いけれど天井が高い。 f:id:kanakanamm:20180125054322j:plain テーブルのナンバリング。隣のテーブルは全然違う数だったから、きっとどこかのブロカントだなー。

メニューは黒板に書かれていて、訊けば英語でも説明してくれるので、外国人にはありがたい。 f:id:kanakanamm:20180125054331j:plain 隣のテーブルは、多分アメリカンの観光客。後から分かったのだけど、欧米人の観光客も結構来るらしい、なぜかしら?もちろん、ほとんど地元の人だけど。

フランス語の分からない部分を質問しながら、メニュー選び。 f:id:kanakanamm:20180125054328j:plain f:id:kanakanamm:20180125054346j:plain ワインはボトル(赤)30ユーロ前後のオススメを訊いて、こちらに決定。

アンディーブを使った一品。 f:id:kanakanamm:20180125054351j:plain このソースにバルサミコが入っていたのか、その濃い目の酸味がトッピングのチーズと絶妙に絡んですごく美味しい。というか、アンディーブの意外な食べ方にびっくり。

貝好きな私たち。メニューに「あさり」があったので迷わずオーダー。 f:id:kanakanamm:20180125054358j:plain たしか、ワイン蒸しだったような。つまりイメージ「酒蒸し」。思ったよりあさりの香りは弱かったけれど、ソース(白いのはなんだったかなあ?)にうまみが出ていたので、バゲットにつけていただく。

白身の魚、シーバス、いやタラ…すっかり憶えていないのだけど、レモンソースにマッシュポテト添え。 f:id:kanakanamm:20180125054403j:plain このレモンソースが皮も丸ごと、レモンどっさり!という感じ。そしてそれがまた淡白な白身魚に合う。こういう大胆な素材使いに目からウロコなこと、しばしば。

結構、お腹もいい感じになってきて、もう一皿だけ肉料理を。 すっぱいレッドカラントがアクセントで、見た目がとってもフレンチタパス。 牛肉がラディッキオとマリネしてある感じで、赤ワインにも合う赤みのお肉が美味しかった。

せっかくだから、とデザートを1つ頼んでシェア。 f:id:kanakanamm:20180125054415j:plain クランブル、梨のコンポート添え。ひいてあるバニラソースと一緒にいただくと、三位一体のベストバランス。デザートも丁寧に作ってある印象。

中央のカウンターでさくっとつまんで飲む人の姿も多かった。 f:id:kanakanamm:20180125054425j:plain スタッフも対応がいいので、旅行者にもオススメ。

Le Grand Bain

14 Rue Denoyez, 75020 Paris

ランキングに参加中、クリックいただけると嬉しいです
パリランキング

パリ生活本編は「パリ市民への道」へameblo.jp