パリでこんなの、食べてます。

2015年末からパリ暮らし。パリで食べるのはフランス料理だけじゃない、あの国この国の味を求めて彷徨う、日々是、パリめしへの道。

トルコスープの専門店「Mardin Corba salonu」

その昔、吉祥寺の古本屋さんで、漫画家・高橋由佳利さんのエッセイ「トルコで私も考えた」を見つけて以来、ずっと愛読していることはもちろん、「いつかトルコへ行ってみたい」と思い続けているワタクシ。

パリに住むことになったとき、やったートルコ近いじゃん!と思ったのに、今情勢が良くないということで、なかなか行くタイミングがない…まあ、パリも情勢はいいわけじゃないけれども。

「トルコで私も考えた」は、外国生活をする私にとって「水曜どうでしょう」(DVD)と同じくらい、自分を奮起させるためのマストアイテム。というか、長年読み続けていたので、トルコ語やトルコ料理やら、フランスよりよほど関心を持っていたから、パリでトルコのスープが飲めるお店があると知った時には心が躍りまくった。

そのお店「Mardin Corba salonu」はストラスブール・サン・ドニの駅近く、サンドニ門の近く。 トルコではお酒を飲んだ後、シメにスープを飲むと聞いていたので、ここはひとつ、お酒を飲んでからここへ寄って、スープを飲んでから帰ろう!と、以前友人とこの界隈で一杯飲んでから向かったら、思っていたより閉店時間が早く(というか、どうやらその日が早かっただけらしい、パリあるある)、「持ち帰りならいいよ」とお店の人に言われたのだけれど、いやいやそういうことじゃなくてね…と出直すことにしてのリベンジスープ。

店内にはイスとテーブルがちょっと並んでいて、長居する感じではなく、さくっと食べてさっさと出て行くスタイル、スープだから。カウンターだけのラーメン屋のイメージ。 f:id:kanakanamm:20180516063448j:plain キッチンが見えていて、大きなお鍋いっぱいにスープが煮えている。何にしようかなー、食べたことないけれど名前は読めるし、どういうスープか分かるのは「トルコで」を長年愛読しているタマモノ。

友人は「ひよこ豆のスープ」 f:id:kanakanamm:20180516063440j:plain 豆のとろりと、時にどろりとした舌触り。まさにやさしい味わいそのもの。添えてあるレモンを絞ると、ぐっと味が締まるのだから不思議。

私は以前から興味があった「ヨーグルトのスープ」 f:id:kanakanamm:20180516063452j:plain ホルモン系のスープと迷って、なんとなくこちらをチョイス。そしてこれ、温かいor冷たいを選べて「じゃ、温かいのを」と頼んだら、友人がびっくりしていた。すくうと底の方に、豆とお米。味はさっぱりしているけれど、ほのかーにコクがあるのは、なにか香辛料が?いや、ヨーグルトだから?友人がひと口食べて「食べたことがあるような、、昔、、」とつぶやいていた。なんとなく懐かしい味、ともいえるようなクセになる不思議な味。 ここにもレモンを絞ると、これまた美味しい。テーブルには唐辛子の粉とか、ニンニク入りのオイルとか、塩コショウも置いてあるので、自分でカスタマイズOK。

これがテーブルの真ん中に山盛りになっていて、わさっと手づかみて自分の席へ持って行く女子発見。 f:id:kanakanamm:20180516063444j:plain 青唐辛子。おお!本に出ていた!これをかじりながらスープを飲んだりするらしい。パンもカゴにどんっと出てきた。青唐辛子はどう考えても辛いので、いくら辛いのが平気な私も、今回は遠慮しておく。深夜のヨーグルトスープ、ここに生の青唐辛子が加わったら、鋼鉄と言われる私の胃もどうなるかは予測不能だし。

パンが付いてくるので、ランチでも全然OK。そして本場で食べたことはないけれど、きっと本場の味わいに違いない(根拠なし)。もともとスープ好きな私、他のスープ制覇に、心燃える!!

「Mardin Corba Salonu」 19 rue du faubourg Saint-Denis 75010 Paris

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