雰囲気も味も、また行きたくなるビストロ@「Will」
引越し準備に追われた5月。ちょっと落ち着いたので、7月以降の来客に向けて、新しいビストロやレストランに行かねば!と鼻息も荒い私。
先日、私のグルメ師匠Cさんを誘い、下見を兼ねてのランチへ。「この中で行ったことがないお店ありますか?」と彼女に連絡すると、12区の「Will」がまだ未開拓とのこと。ここは3月にオープンしたばかりのお店で、友人がフランス人家族と一緒に行ったら「みんな大満足だった」と言っていて気になっていたお店。Cさんも何度か行く機会を逃していて「行ってみたい」ということで、いざ。
以前、ここはウィリアムさんがやっていた「Will」というお店だったと、近所に住む人の談。名前もそのまま、日本人シェフとパティシエの奥さまが引き継いだらしい。
店内写真を撮りそびれたのだけれど、日本ならオシャレなカフェの風情。そして、日本語で質問できるのがありがたいなー、ほんとありがたい。使わなくて良いなら、英語もフランス語も放棄したい私、ダメ子と言われても構わない。
昼でもやっぱりワインだよねってことで白を。メニューに豚足のコロッケを見つけ、2人で「大好き!」と意見が一致して2つオーダー。 コロッケなのに、見た目が繊細で美しい。中はクリーミーでとろとろ。ぱくっとひと口でいくのはもったいないので、丁寧にいただく。
私が頼んだ前菜。このグリーン、まるで抹茶の様だけど抹茶ではなく、なんとかっていう葉っぱだったけど名前を失念(というか、いつも名前や素材を簡単に忘れる私)。 ふわっとしたキクイモ、口の中でとろり。そしてこんなに濃いグリーンなのに、強い風味などはせず、逆に見た目のインパクトよりも、やさしい「野菜の甘い味」がしたことに衝撃。ソースはパンにつけても、おいしい。
こちら、メインは鶏肉でフォアグラを巻き巻きしたもの。 このソース、バルサミコが効いているのか、日本人にはちょっとおしょう油の風味を感じてとても美味。やわらかいキャベツとあわせて、とろけるようなフォアグラに、柔らかいお肉の質感。これも、ガブリといきたい気持ちをおさえて、ソースと野菜と絡めながらいただく。カンパーニュとの相性も抜群。
ワインを2杯のんで、すっかりくつろいじゃった私たち。「ゆっくりしていってくださいねー」という言葉に、どっぷりと甘えてゆっくりとデザートへ。 2人ともミルフィーユをチョイス。、その場でかけてくれる仕上げのイチゴソースに、ひたすらテンション上昇↑↑ こういうプレゼン、パリパリの生地、酸味も効いたイチゴソース、間違いないおいしさ。
お料理は本格的なフレンチ、でも堅苦しい雰囲気がないうえ、日本人ならではのきめ細やかさを感じる味わい。フランスで、ここ数年の日本人シェフの目覚ましい活躍は本当だなとこちらのお店でも実感。そして、この話をしたことでT君も興味津々につき、この週末も行っちゃう予定。
「Will」 75 Rue Crozatier, 75012 Paris
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